
学校で歴史を習ったときは暗記が主体で、
あまり深く考えたことがなかったことでも、
よくよく考えると不思議なことがあります。
例えば、日本の 「 都 」 といえば大ざっぱに言えば
奈良~京都~江戸(東京)と移り変わって来ました。
それは何故?という疑問に対しては、
時の支配者とか天皇との絡みで説明するしかない、
と思っていましたが、
何故わざわざ 「 遷都 」 までする必要があったのか?
とさらに突っ込まれると、
明確な答えが出て来ません。
第1章 関ヶ原勝利後、なぜ家康はすぐ江戸に戻ったか
第2章 なぜ信長は比叡山延暦寺を焼き討ちしたか
第3章 なぜ頼朝は鎌倉に幕府を開いたか
第4章 元寇が失敗に終わった本当の理由とは何か
第5章 半蔵門は本当に裏門だったのか
第6章 赤穂浪士の討ち入りはなぜ成功したか
第7章 なぜ徳川幕府は吉良家を抹殺したか
第8章 四十七士はなぜ泉岳寺に埋葬されたか
第9章 なぜ家康は江戸入り直後に小名木川を造ったか
第10章 江戸100万人の飲み水をなぜ確保できたか
第11章 なぜ吉原遊郭は移転したのか
第12章 実質的な最後の「征夷大将軍」は誰か
第13章 なぜ江戸無血開城が実現したか
第14章 なぜ京都が都になったか
第15章 日本文明を生んだ奈良は、なぜ衰退したか
第16章 なぜ大阪には緑の空間が少ないか
第17章 脆弱な土地・福岡はなぜ大都市となったか
第18章 「二つの遷都」はなぜ行われたか
なかなかの分量の記述ですが、
いちいち納得のいく内容でした。
人文社会学的考え方では意見や解釈が分かれることも、
地形や気象といった動かし難い事象から説明すると、
こんなにもストン!と胸に落ちるのかという思いで
最後まで一気に読み終えました。
【 2018年11月16日 読了 】