
「 戦後70年 」 とか言って、
日本ではいつまで経っても 「 戦後 」 が
終わらないような気がします。
かく言う 「 戦後 」 も、
起点になっているのは 「 8月15日 」 ですが、
戦争が終わったのは本当にこの日だったのか。
しかも、あの戦争が終わったのは
「 終戦 」 なのか 「 敗戦 」 なのか。
歴史的事実はひとつかも知れませんが、
それをどの立場で、どの位置から、どう見るかによって
解釈は正反対になる場合もあります。
第1章 戦争に負けてどうなった?占領の話
第2章 知っている?「55年体制」って何?
第3章 経済大国?それっていつのこと?
第4章 「もうひとつの」戦後日本を見てみよう
第5章 歴史は生きている これからの日本
第6章 歴史はひとつではないが、なんでもありでもない
補 章 「戦後」も70年たった・・・
ノーベル賞を受賞した本庶先生が、
「 教科書を信じるな 」 と発言して話題になりましたが、
歴史も同じで、教科書に書かれてあるのは、
様々な解釈の一面に過ぎないことが分かります。
過去を学んでいるように見えて、
「 いま 」 と 「 未来 」 も学んでおり、
考えているのが歴史ということになります。
分かりやすく丁寧に書かれていて、面白い内容でした。
【 2018年10月19日 読了 】