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まともに歴史を学んだのは、中学と高校ぐらいですから、
かれこれ半世紀前みたいな話になります。
その頃、必死に記憶して、
頭に刻まれた 「 事実 」「 年代 」 が、
その後の詳しい研究によって覆されたり
定かでなくなったりしていることが多々あることを、
この本で改めて知りました。
一例を挙げれば・・・、
 
 「 仁徳天皇陵 」 は 「 大仙古墳 」。
 「 聖徳太子像 」 は別人かも知れない。
 日本最古の貨幣は 「 和同開珎 」 ではなく 「 富本銭 」。
 鎌倉幕府が成立したのは 「 1192年 」 ではない可能性が高い。
 
この他にも、「 源頼朝像 」「 足利尊氏像 」
「 武田信玄像 」「 士農工商制度 」「 鎖国 」 などにも
疑問が投げかけられていて、今は曖昧な記述になっています。
 
さらに 「 一揆 」「 役 」「 乱 」「 戦争 」 といった呼び方も
随分変わっていることが分かりました。
昭和と平成の教科書を比較しての歴史的研究の考察ですから、
現在の子供たちは、
ある意味私たちとは別の歴史的事実を学んでいることになります。
これからも、こんなことが次々に表面化して来るのかも知れません。
興味深く読み終え、いい勉強になりました。
 
【 2018年7月16日 読了 】