
日本の伝統工芸は、世界にも通じる技術や歴史やこだわりを持っています。ただ、経営的には大苦戦。
「 日本の工芸を元気にする!」 というビジョンを掲げて大ブレイクしている奈良県の 「 中川政七商店 」 の
代表が、ブランディング、デザイン、経営という視点から実例を挙げてプロジェクトの進め方を解説したもの。
1.会社を診断する
2.ブランドをつくる
3.商品をつくる
4.コミュニケーションを設計する
という4つの観点から、経営者とデザイナーたちとの間で 「 共通言語 」 をつくることの意義を説いています。

奈良にある中川政七商店を訪ねたのは、かれこれ6年前の2012年4月28日のこと。
その本店は、奈良市内の小路にひっそりと佇んでいましたが、来店する人はひっきりなしでした。

最近は東京へも進出し、KITTEや東京ミッドタウンなど最先端の商業施設で目玉店舗になっています。
それにも増して、代表の中川氏が日本各地の伝統産業からのオファーに応えてコンサルティングを行い、
見事に復活している事例が数多く出て来ました。
「 和工芸 」 の素晴らしさをデザインでりブランディングし、再認識してもらうと共に世界に発信して行く、
これからも注目して行きたい方の一人です。
【 2018年6月3日 読了 】