
今朝読み終えたのは、文藝別冊の 「 総特集 向田邦子 」 という本で、2013年ですからかれこれ5年前の本。
とある地方の街の書店で、売れ残っていたのを見つけたもので、これが予想外の掘り出し物でした。
向田さんと所縁のある方々が、様々なオマージュ文を寄せています。とくに冒頭に出て来る、角田光代さんの
「 手袋をさがす 」 と、小池真理子さんの 「 父の詫び状 」 は、向田さんの同名エッセーをお二人が同じ題で
書き下ろしたもの。同じ題名でも、書く人によってこんなに違うか・・・という、当たり前のことですがユニークな
企画で、そのまま最後まで引き摺り込まれました。
1981年8月、台湾の空に消えた向田さん。あれから36年余りの月日が流れましたが、全く色褪せないで、
あのときのままの姿で常に登場して来てくれるような気がします。
いい特集でした。
【 2018年5月2日 読了 】