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 昨日読み終えたのは、養老孟司さんの 「 遺言。」 でした。

 最初に気になったのは、標題についている 「。( マル )」 で、何か意図があるのかと思いながらページを開き

ました。

 養老さんが、この世に残しておきたかった遺言とは、どんなことなんだろう?という興味があって手に取った本。

 ただ内容は、「 ヒトとは何か 」「 意識と感覚に関する様々な考察 」 というのがメインで、ある意味かなり

哲学的なもので、これが養老さんの想いなのかも知れません。

  1章 動物は言葉をどう聞くか
  2章 意味のないものにはどういう意味があるか
  3章 ヒトはなぜイコールを理解したのか
  4章 乱暴なものいいはなぜ増えるのか
  5章 「同じ」はどこから来たのか
  6章 意識はそんなに偉いのか
  7章 ヒトはなぜアートを求めるのか
  8章 社会はなぜデジタル化するのか
  9章 変わるものと変わらないものをどう考えるのか
  終章 デジタルは死なない

 という組み立てです。

 「 意識 」 ということをそんなに意識したことはないし、「 イコール 」 ということをそんなに深く考えたことは

なかったので、養老さんの頭の中がどうなっているのか、いくらか知ることができたような気がします。

 ただし、標題の 「 マル 」 の意味は、最後まで分かりませんでした。

                                                   【 2018年4月27日 読了 】