
昨日読み終えたのは、菅野昭正編 「 書物の達人 丸谷才一 」 でした。
丸谷才一さんは、小説、随筆、書評、翻訳、連歌など幅広い分野で著書を遺し、しかもいずれの分野でも
最高のレベルを維持した文章の達人でした。
第一章 昭和史における丸谷才一(川本三郎)
第二章 書評の意味~本の共同体を求めて(湯川 豊)
第三章 快談・俳諧・墓誌(岡野弘彦)
第四章 官能的なものへの寛容な知識人(鹿島 茂)
第五章 『忠臣蔵とは何か』について(岡 容子)
各界の第一人者が、世田谷文学館で行った講座を元に、内容の一部を加除・修正したもの。
兵役や官能といったキーワードを掘り下げながら、丸谷文学の真髄を見事に論破しています。
【 2018年3月16日 読了 】