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 小説を読むのは久しぶりでした。

 舞台は地方都市の商店街。疲弊した商店街を、あの手この手で元気にしようとする姉妹の奮闘記を小説

仕立てにしたものです。

 ときにはコミカルに、ときにはシリアスに、「 地方活性化 」 のような話が展開して行きます。

 感心したのは、商店街に暮らす商売人たちの裏事情や、行政や補助金の仕組み、活性化という活動の様々

な事例などによほど詳しくないと、ここまでは踏み込んで描けないのでは?と思うこと。

 富山県出身の著者自身が商店街で育った経験があるのか、さもなければ相当事前リサーチをしたものと

思われます。

 地方商店街の活性化は一筋縄では行かない。でも、何もできないとか何をしても無理とかではなく、何かしら

のことはできる・・・と思わせてくれる内容でした。

                                                   【 2018年3月11日 読了 】