
<2017年11月12日>
秋田市の寺町界隈を歩き廻るイベント 「 寺町ウォーク 」。
次のお寺は 「 久遠山 法華寺 」 でした。日蓮宗の寺院で、地元で宗派の違うお寺に足を踏み入れることは
滅多にありません。

御本尊は日蓮上人。

本堂の須弥壇の上にパンフにある 「 久遠山 」 の額がありました。

住職から御本尊の日蓮上人が、どうして被り物をしているかの説明などを聞き、須弥壇のあたりをひと回り。

読経台のあたりを見ていて、「 あれっ?」 と思ったのは、「 木魚 」 の形が違うことです。

硬そうな木製の円柱を、細くて長いバチのようなもので叩きます。
これは 「 木鉦 ( もくしょう )」 というものだそうで、日蓮宗の場合はお経を速いスピードで読むことがあって、
それに合わせて叩くときは木魚ののんびりしたポクポクという音ではなく、木鉦の歯切れの良いカンカンカンと
いう音の方がリズムを取りやすいそうです。
木魚のない理由に合点が行きました。こういうことも日蓮宗の信者の方々には常識なのでしょうが、他宗派の
者にとっては新鮮な驚きです。