
<2017年10月8日>
東京都文京区本郷界隈の朝の散歩。
いつも通りあてもなく歩き回って、6時過ぎに足を踏み入れたのは 「 元町公園 」 でした。元町といえば、横浜
や神戸や函館のイメージですが、ここは東京文京区。目の前を外堀通りが通り、その向こうに神田川と中央線
が見える位置です。

本郷方面から歩いて来た私は、この公園の裏側から入って来たことになります。
正面へ降りて行く階段の中央にあったのが、水が順に段をなして下へ落ちて行く 「 カスケード 」 です。
最近の大型商業施設などではよく見ますが、こんなに古い公園にあるのは珍しい。

公園の片隅に、孤高のムードで佇む 「 鳥 」 がいました。

鷲か鷹でしょうか、神田川に沈む夕日を見つめているようなモニュメントです。

随分凝った造りの公園でしたので、あとで調べてみると、関東大震災の復興計画の一環だったとか。
隣接する小学校の校庭と一体的に整備し、補助運動場兼災害時の避難場所にしたようです。隣接していた
元町小学校は統合でなくなりましたが、公園だけが昔の佇まいを残しています。

左右対称で、西洋式庭園の様式を取り入れたと思われる重厚な造りでした。

「 元町公園 」 の階段を下りて来れば外堀通りです。
少し高くなっている向こうが御茶ノ水側、背中側が水道橋方面。この坂道は 「 お茶の水坂 」。

【 この神田川の外堀工事は元和年間 ( 1615~1626 ) に行われた。それ以前にここにあった高林寺
( 現向丘二丁目 ) の境内に湧水があり“お茶の水”として将軍に献上したことから「お茶の水」の地名が
おこった。( 後略 )】、その後に島木赤彦の歌が添えられていました。

木々の間から 「 東京デザイナー学院 」 が見えました。