
<8月27日>
信州松本に到着して、一旦ホテルに荷物を預け、身軽になって再び駅まで来ました。
観光案内所で、各種パンフレットをもらい、その後のスケジュールを妻と相談です。このとき、案内所前の
ボードに手書きで表示されていた様々な情報の中で、記憶に焼きついたのは 「 国宝松本城天守入場まで
60分待ち 」 という表示でした。「そんなに混んでるんだぁー・・・」

ボードの隣りには、「 SEIJI OZAWA MATSUMOTO FESTIVAL 」 のポスター。
私たち夫婦が、松本まで来た目的の一つは、このフェスティバルを見るためです。

観光案内所からは、上高地や槍ヶ岳などが見える・・・はずのようでした。

小澤征爾フェスの会場へ行くためのバスは、駅前ではなく、道路を渡った向かい側のバスターミナルからの
出発でした。

商業ビルの1階がバスターミナルになっていて、市内各地へ向かうバスが発着しています。

バスを待つ時間を利用して、このビルへ入ってみました。
入口に掲げられていたのは 「 FINAL SALE 」 の看板です。

その看板の裏には、メッセージがびっしり。
閉店を惜しむ人たち、想い出を綴る人たちの厖大なメッセージです。

店側からのメッセージもありました。
このビル ( アリオ松本 ) の核テナントであるイトーヨーカ堂が、39年間の営業を終えて 「 閉店 」 することに
なり、私たちはたまたまその直前のタイミングで松本を訪れ、ビルに入ったという次第です。

私たちが行った8月27日は、「 閉店 」 まであと14日の日でした。

店内は 「 閉店SALE 」 一色です。

1978年4月20日イトーヨーカ堂オープン。1996年10月17日エスパオープン。2011年12月16日アリオ
松本オープン。最初のオープンから39年目に、「 閉店 」、つまりヨーカ堂が撤退することになったようです。
松本ほどの都市でも、駅前のGMS業態は成り立たなくなっていることを実感しました。

篠ノ井線の特急で松本に到着し、駅ビルでお昼を食べ、一旦ホテルに荷物を預けてから駅へ戻り、向かい
側のバスターミナルへ。このバスターミナルのある 「 アリオ 」 のヨーカ堂が 「 閉店 」 でした。
ショッピングセンターも郊外型・大型化が進み、駅前などの老朽化した商業ビルのテナントは苦戦しています。
全国共通の問題を肌で感じながら、バスに乗り込みました。