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 最近とみに人口減少問題を扱った著書が目白押しですが、この本の初版は2002年、つまり15年前。

 「 人口減少は厳然たる未来、そこでどうするか 」 というのが、一貫したテーマになっています。

  第1章 人口減少社会がくる
  第2章 人口増加は何をもたらしたか
         人々は幸福になったか
         日本経済の問題点
  第3章 経済・社会の将来像
  第4章 人口減少社会にどう対処するか

 人口の推移は 「 ほぼ確実に 」 予測できる未来のひとつです。

 【 今後十数年間の日本の経済成長率は先進各国の中で最も低くなる。・・・(中略)・・・それは日本の人口

  減少率が大きいことの必然的な結果であり、いかなる経済政策、企業経営をもってしても避けることは

  できないのだと、冷静に受け止めることが必要である。】

 何年も前から分かり切っていたのに、「 そのとき 」 になってジタバタしている感が否めません。

 増加していた時代と減少に転化した時代との比較が際立っていて、理詰めで組み立てられており、人口減少

も悪くないと思わされました。

                                                   【 2017年12月9日 読了 】