
最近は本を読まなくなった人が増えたとか、街の本屋が成り立たなくなって廃業するという話をよく耳にします。
私にとっては日常生活の一部なので、そんなに大上段に振りかぶって 「 かくあるべき 」 と言うのもどうかとは
思いますが、丹羽さんの著書はいささか説教じみているものの、納得する点も多々ありました。
第1章 本に代わるものはない
第2章 どんな本を読めばいいのか
第3章 頭を使う読書の効用
第4章 本を読まない日はない
第5章 読書の真価は生き方に表れる
第6章 本の底力
印象に残るフレーズがいろいろ出て来ますが、最終章に 「 思考の棚にフックをつくる 」 というテーマで、
「 セレンディピティ ( serendipity )」 という言葉の解説があります。
読書は、ある意味いろいろな人と出逢ったり、付き合ったりするようなもので、セレンディビティ=素晴らしい
偶然に出会う=予想外のものを発見することが起きやすくなる。その結果、思考の棚にフックができやすくなる、
というのが著者の意見です。
読書によって、引き出しができ、問題意識が生まれ、知識が増え、間接的な体験もできるので、他人と同じ
ものを見ても引っ掛かりや新しい展開が見えて来る・・・何となく分かります。
私の場合は、引っ掛かり過ぎて、家族からはクドイとかしつこいとか、もういいとか言われることが多々あり
ます。
【 2017年11月15日 読了 】