
<8月1日>
帝国劇場でミュージカル 「 ビューティフル 」 を観たあとに立ち寄った帝国ホテル。
ロビー脇の 「 インペリアル・タイムズ 」 コーナーの紹介を続けます。
フランク・ロイド・ライトの設計による 「 ライト館 」 時代のマッチがありました。ホテル名、「 Café Terace 」、
富士山と新幹線、「 SUKIYAKI 」 のデザインで、こんなところにも日本を代表するホテルというプライドが感じ
られます。

古びた書面は、「 ライト館 」 時代のダイレクトメールでした。
【 帝國ホテルは建物の優雅と御客扱ひの丁寧親切とを以て皆様が御自由に御宿泊にも御宴会にも又種々
の上品な御集會にも最も便利且つ經済的に御利用下さいます様に完全なる設備を整へて御來館をお待ち
して居ります。】
その次からはサービスの内容で、一泊の料金は本館が 「 七圓ヨリ 」、別館が 「 四圓ヨリ 」、風呂付きは
「 壱圓から四圓 」 増しとなっています。食事は、朝弐圓、昼参圓、夜四圓。
さらに御宴会、ダンス、音楽、御茶とあって、ダンスは週四回、「 ティーダンス 」 と 「 サパーダンス 」 が開か
れていたようです。時代を感じます。

「 ライト館 」 時代に、調理場で使用されていた掛け時計。
内側に24時間の時刻表記があります。

模型も展示されていました。

フランク・ロイド・ライト設計による2代目本館、通称 「 ライト館 」(1923年~1967年)。

そして平面図です。
こうして帝国ホテルの 「 ライト館時代 」 の秘蔵品を見ていると、私の頭の中ではサイモン&ガーファンクル
の 「 フランク・ロイド・ライトに捧げる歌 」 がずっと流れていました。