
<3月19日>
秋田県立美術館で開催されていた、秋田公立美術大学の2年C組有志による 「 ℃展 」。
次の作品は、頭から花が生えている不思議な作品です。

長門あゆみさん作 「 ほころびちゃん 」。
会場内には作者ご本人が、頭から花を生やして歩き回っていました。
また、シンポジウムでは、本人から 「 ほころびちゃん 」 の意味が語られました。

「 ほころぶ 」=「 綻ぶ 」 にはいくつかの意味があります。
まずは 【 縫い目などが、ほどける 】。固く結ばれた縫い目などが弛んだり、開いたりしてしまうこと。

次に 【 花の蕾が少し開く。咲きかける。】
花が咲き始める瞬間の、ふんわり柔らかい感じ。

そして 【 表情がやわらぐ。笑顔になる。】
微笑むような感じ。

もう一つ 【 隠していた事柄や気持ちが、隠しきれずに外へ現れる。】
思いが、ポロッ!と出てしまうこと。
家族の肖像でしょうか 「 みのり 」 と題して、赤ちゃんと赤ちゃんを抱く男性の像もありました。
ひとつの言葉 「 ほころび 」 からイメージを膨らませ、自身と家族を柔らかいタッチのほのぼのした絵で表現
した作品でした。