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 先日読み終えたのは、橋本卓典著 「 捨てられる銀行 」 ( 講談社現代新書 ) でした。

 3年ほど前に金融庁長官に就任した森氏の話題を中心に、これまでの金融行政と現下やこれからの金融行政

について分かりやすく解説してあります。

 金融庁がどういったスタンスで金融機関に対処して行くか、という問題は個別の金融機関や日本の金融という

問題だけにとどまらず、日本の経済とか企業の経営とか、廻りまわって私たち一般市民の生活にまで影響が

及ぶ大きな問題です。

 過去に金科玉条のように横暴さを極めた 「 金融検査マニュアル 」 が、その役割の大きさと与えたマイナスの

影響から、そろそろ廃止される可能性が出て来ました。

 なぜそうなったのか?ということが、この著書では具体的な事例を織り交ぜながら、時系列的に分かりやすく

解説されています。

 骨太な内容ですが、考えさせられることの多い内容でもありました。

                                                    【 2016年9月9日 読了 】