
昨日の午後、ちょっと気になっていた映画を観に行って来ました。
トム・マッカーシー監督の 「 スポットライト~世紀のスクープ~ 」 です。

今年のアカデミー賞で、作品賞と脚本賞を獲った作品。
舞台はボストンの新聞社。「 スポットライト 」 という特集記事欄を担当する4人の記者が、巨大なカトリック教会
のタブーに切り込んで行く姿を描いています。
事実に基づいた内容なので、ドキュメンタリーのような感覚にもなります。

カトリック教会の神父による性的虐待がテーマで、ストーリーとしては生々しい話ですが、犯行現場とか犯人
そのものを直接的に描いている場面はなく、肝心の部分を観客の想像に委ねているのが特徴。
暴力でもSEXでもストレートに描くことが多いアメリカ映画にしては、珍しい描写方法だと思いました。
展開のテンポが良く、ハラハラドキドキのシーンもあり、社会問題や宗教などについて深く考えさせられる作品
でした。報道されたことがあったのかも知れませんが、この事件のことは知らなかったので、ある意味驚き。
このテーマのこの映画に、「 作品賞 」 を贈る、アメリカの懐の深さみたいなものも感じました。