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<2014年8月28日>
 
 秋田県北秋田郡上小阿仁村で開催されていた 「 KAMIKOANI プロジェクト秋田 2014 」 八木沢会場。
 
 集落の奥に拡がる棚田や林の中にも作品が点在しています。
 
 巨大な張り子の生き物の形をしているのは 「 夢見る犬 」。
 
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 作者の関口恒男さんが、ちょうど制作の真っ最中で、少し控えめな口調で、自分の作品を解説してくれました。
 
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 張り子の犬の中に、水たまりがあって、水の中に手の平より大きめの鏡が並んでいます。
 
 お日様の光が当たれば、この鏡に反射して、張り子の犬の内側に様々な光の反射が起きる・・・とのこと。
 
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 水は、地面から湧き出して来ています。
 
 ここは棚田。つまり、ひとつ上の田んぼから、ここへ水が流れ落ちて来る仕組み。
 
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 常に水が供給され、溢れた水は下の棚田へ流れ落ちて行きます。
 
 水の中に置かれた無数の鏡は、私が行ったときは太陽が雲に隠れていたので 「 ただの鏡 」 でしたが、雲が
 
切れて太陽が輝けば、乱反射して 「 夢見る犬 」 を照らし出す・・・どんな光景になるんだろう?
 
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 キャプションの説明は、こんなでした・・・
 
 【 水中に鏡を置き、太陽の光を反射するとプリズムのように強烈な虹を発生します。
 
  今回の作品では虹の 「 媒体 」「 Medium 」 としての側面に焦点をあてて制作しました。
 
  犬の形をしたドームの中に相似形の犬の像が置かれています。
 
  ドーム内部は虹が輝き、そこはあたかも犬の夢の中のようです。
 
  観客は犬の夢の中にいながら、犬の像を見ることができ、同時に外に広がる秋田の山々を見ることが
 
 できます。
 
  虹は内部と外部、夢と現実、犬と人、私と世界、それらを結び付ける媒体としての機能があるのかも
 
 知れません。】