
最近出張で新幹線など列車を利用する機会が多く、結果的に読書量がいつもより増えています。
先日読み終えたのが、阿川佐和子著 「 いい歳旅立ち 」( 講談社文庫 )、山口百恵さんの 「 いい日旅立ち 」
に引っ掛けた題名なんでしょうが、いつものことながら絶妙な題名に惹かれます。
内容は、ご自身が生まれ育ってきた家庭や学校、友人などなど身近な話題を取り上げたショートエッセイ。
短いエッセイの集合体で、どの文章を読んでも、最後に 「 ナルホド! 」 とか 「 そうそう! 」 とか 「 フムフム 」
とかつぶやきたくなります。
どうして阿川さんの文章は読みやすく、納得させられるんだろう?と考えているふちに、ハタ!と思いついた
のは、“ この方の文章は、「 最後のワンフレーズ 」 がとてもオシャレで印象に残る文章で締められていること ”
つまり 「 〆のひと言 」 が上手であることです。
今回もまた、楽しく読ませていただき、ほんのり温かさを感じさせてもらえいました。
【 2014年12月10日 読了 】