
<8月28日>
秋田県北秋田郡上小阿仁村で開催されていた 「 KAMIKOANI プロジェクト秋田 2014 」。
小沢田会場の2階一番奥の教室は、船橋陽馬さんの作品 「 山に還る 」。
山に暮らし、山に生き、自然とともに生活する 「 マタギ 」 の方々を写真で追った作品です。

旧小沢田小学校の小沢田会場から約3km、車で数分の場所に沖田面会場がありました。こちらも廃校に
なった旧沖田面小学校が会場として使われています。

この日ここを訪ねたのは私一人。
時計は8時45分を指していますが、実際は12時近くだったと思います。入口にある大きな幕は船井美佐さん
の作品。

旧生徒昇降口の入口を入って、まず左へ。
教室へ入ると、目に飛び込んで来るのは大きなボードに描かれた単色の 「 絵 」 です。
衣川泰典さんの作品 「 スクラップブックのような絵画♯14 ( 繋がる場所3 )」。木製パネルに、印刷物、アク
リル、顔料、ジェッソ、メディウム他で仕上げられたもの。

大きなキャンバスに、適当に様々なものを貼り付けたように見えます。絵のような、写真のような、新聞記事の
ような・・・。
過去の断片的な記憶を、アトランダムにキャンバスに浮かび上がらせ、それに単色の濃淡で色を付けた作品。
不思議と、どこか懐かしさを感じます。

それらの 「 記憶 」 を一枚一枚のキャンバスで表現したものもありました。
インパクトは強くないのですが、どこかに惹き込まれるような、過去のぼんやりした記憶がぼんやりしたまま
蘇るような気分です。
おそらく、バラバラの絵や写真が、いつかどこかで見たような・・・気がするからかも知れません。