
<8月28日>
秋田県北秋田郡上小阿仁村の 「 KAMIKOANI プロジェクト 秋田 2014 」 小沢田会場。
2階の一番端の教室は 「 カミコア人間 」 の展示でした。上小阿仁村の人々の生活に寄り添いながら、それ
ぞれの技術を活かして。村の暮らしを豊かにしてきたこと。
一人は、上小阿仁新聞を発行し続けている加藤隆男さん。

もう一人は 「 武石清治 」 さんです。
武石鉄工場を経営しながら、「 上小阿仁のエジソン 」 と呼ばれる発明家です。

「 エジソン 」 の発明品の数々の現物が展示されていました。
まずは 「 コアニバタリ 」。正式には有害獣捕獲用オリ、ですから熊などを捕獲する罠。大きなネズミ獲りです。

次は 「 精霊棚 」。
お盆に、お供え物を上げて墓前に供えるための棚で、通常は毎年新しく作る木製です。
「 毎年使える精霊棚 」 というリクエストに応えたもの。

「 どんころ薪ストーブ 」 は、実用新案を取っています。
廃棄されたLPガスのボンベを再利用したもので、節があって割れない木の根っこなどをそのまま燃やせる
ようにしたストーブです。

次も実用新案を取っている 「 おくるくん 」。
横にして使うもので、田植え作業のときに、育苗箱を軽トラックなどから田植え機に供給する装置です。

次は特許を取った発明品 「 クローラ ( 履帯 ) 用すべり止め具 」。
キャタビラのようなものに巻いて、雪の斜面やぬかるみでも滑らないようにする道具です。

「 焼き肉コンロ 炭・炭 ( たんたん )」。
これもガスボンベの上下を再利用したコンロで、持ち歩きにも便利な形です。

様々な発明品を生み出した 「 手のひら 」 の向こうに、廃校となった旧小沢田小学校の校庭が見下ろせます。
滑り台、ブランコ、鉄棒・・・etc。
村のエジソンは、健在で発明を続けていると思います。