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 随分昔に、統計学を少し齧ったことがあるので、標題にはちょっと興味を魅かれていました。
 
 思い切って買ってみて、少しずつ読み進め、先日読み終わりました。
 
 ネット社会が生みだした 「 ビッグデータ 」 と呼ばれる厖大なデータを処理することで、今までは分からな
 
かったことが分かるようになり、推測できなかったことが推測できる時代になりました。その意味からも、統計的
 
処理、統計的思考は益々注目されて来るものと思われます。
 
 こんな話が出て来ます。
 
 【<次の食べ物を禁止すべきかどうか考えてみましょう>
 
   ・心筋梗塞で死亡した日本人の95%以上が生前ずっとこの食べ物を食べていた。
 
   ・強盗や殺人などの凶悪犯の70%以上が犯行前24時間以内にこの食べ物を口にしている。
 
   ・日本人に摂取を禁止すると、精神的なストレス状態がみられることがある。
 
   ・江戸時代以降日本で起こった暴動のほとんどは、この食べ物が原因である。】
 
 この 「 食べ物 」 とは 「 ごはん 」 のことで、世に氾濫する統計結果の中には、こんな無意味な話しもある
 
ということも解説されています。
 
 「 十分なデータ 」 と 「 適切な比較 」 を行うことの大切さと、統計的数値が発表されたら、この二点をポイント
 
に、本当の意味を考えてみる必要があることが分かります。
 
 後半は、結構レベルが高くなっては来ますが、噛み砕いて分かりやすく解説されている本でした。
 
                                                     【 2013.10.10 読了 】