
「 はじめに 」 の冒頭部分は・・・【 商店街が衰退した理由として、よく言われる 「 大型店等に客を奪われた 」
論は幻想です。】
『 商店街再生の罠~売りたいモノから、顧客がしたいコトへ 』 久繁哲之介著、ちくま新書。
以前、同じ著者の 「 地域再生の罠 」 を読んでいたので、その続編のような形であり、商店街に焦点を絞って
論を展開しています。
第1章 レトロ商店街の罠
第2章 キャラクター商店街の罠
第3章 B級グルメ商店街の罠
第4章 商店街を利用しない公務員
第5章 意欲が低い商店主
第6章~第8章 再生戦略①~③
という章立て。
商店街の再生策は、大型店やコンビニ等との差別化を図りながら 「 地元市民を相手に、リピート客を創る 」
という考え方を基本にした場合の課題や問題点、解決の方策の提案がなされています。
ドキッ!とするような過激な発言もありますが、現場写真やインタビューを含めて説得力のある論理展開に
なっており、提案されている再生戦略は商店街が向かうべき方向性のポイントを示していると思います。
【 2013年10月6日 読了 】