
<5月4日>
新潟県村上市の街を歩きながら、お昼を食べにフラリと入った店 「 割烹 千渡里 ( ちどり )」。
何気なく入った割には、ここの店・・・大ヒットでした。
満員の店内で、カウンター席だけが空いていたので、二人でそこに座ると、板前さんたちが忙しく立ち働く姿が
よく見えます。

メニューを見ながら注文しようとすると、どうしても気になるのがお酒のラインナップ。
さすが新潟だけあって、日本酒は相当の数が揃っています。どれも美味しそう。

妻は 「 はらこ ( いくら ) 定食 」。
せっかく村上に来たからには、名物の鮭を食べ尽くそうという魂胆で、山盛りのいくらがメインで、塩引きの鮭、
小鉢などが付いています。

私はちょっと控えめに、ざるそばにしました。

気になって一品だけ追加したのは 「 村上牛コロッケ 」。
大ぶりの真ん丸のコロッケで、村上牛がたっぷり詰まっています。

食べているうちにもう一つ気になったのは、他のお客様が注文するメニューです。
見ていると、圧倒的に多いのが 「 だぁーまた丼 」 です。カウンター越しに厨房が見えるので、丼が出来上がっ
て行くのが逐一観察できます。店の人に丼の名前の由来を尋ねてみました。
『 だぁーまた 』 というのは村上周辺の方言で 「 当然 」 とか 「 もちろん 」 の意味とのこと。何かを聞かれた
ときの返答で 「誰がまた、そんなことを言ってるんだ!」 が 『 誰がまた 』 だけに縮まって、さらに転じて
『 だぁーまた 』 になったとか。

ホームページから画像をシェアして来ると、出来上がりはこんな感じになります。
それにしても豪華な ( 値段も ) 丼でした。自分たちのメニューを食べながら、“ そっちにした方が良かった
かな?” と思わせるくらい、次々に注文が入ります。でも作り方はいたって簡単。あらかじめ下拵えしておいた
刺身を、酢飯の上に綺麗に並べて行くだけ・・・あっという間に豪華丼の出来上がりです。
今度また村上へ行ったら、これにしてみたいと思います。

もう一つ、すごく気になったのは、「 ちどり3女作成 手作りミニミニキーホルダー 」。カウンターの上の菓子箱
に入って売られています。紙粘土製のキーホルダーが、何と1個1,000円。
“ いささか、高いのでは?” と苦笑しながら、レジで精算を済ませて、店を出ようとすると・・・、

「 これでもかっ!」 とまだまだPR。
これには、なかなかのしたたかな商売人気質を感じました。