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<5月4日>
 
 新潟県村上市の上町周辺。
 
 拡幅工事と歩道整備が進み、商店のリニューアルも昔の町屋の風情を残しながら・・・というコンセプトで
 
行われているようです。
 
 ちょっと心配なのは、道路幅がかなり広くなっていること。車には便利ですが、歩行者にとっては 「 向かい側 」
 
がいささか遠すぎる感じです。
 
 上町の交差点を右折し、上町バス停のあたりから住宅街に入りました。このあたりは、敷地も広く瓦屋根の
 
豪邸が並んでいます。往時の村上の繁栄を残しているような家並です。
 
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 細い道路の突き当りに、大きな工場があって、目指して来たのはここです。
 
 「 大洋酒造 」。
 
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 右側は、近代的な工場。
 
 左側は大屋根の掛かった古い蔵風の建物が残っています。
 
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 入口に、酒銘である 「 大洋盛 」 の古い看板がある 「 和水 ( なごみ ) 蔵 」 です。
 
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 蔵の中は、展示室になっていて、古い酒造りの道具や屏風、調度品が並んでいます。
 
 酒蔵の歴史を物語る品の数々。
 
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 天井が高く、広くて開放感のある木造の建物です。
 
 大洋酒造は、戦後の酒造りの厳しい時代に、地元の小さな蔵元が合併してできた蔵。
 
 「 末廣 」「 松の井 」「 三輪瀧 ( みわたき )」「 巌清水 ( いわしみず )」「 鶴聲 ( かくせい )」
 
「 都川 」「 益田鶴 」「 松の露 」「 初音 」「 越の白菊 」「 若鶴 」「 荒川 」「 泉川 」「 雪の梅 」
 
 という14の蔵元の大合併です。
 
 さきほど店の中を見せてもらった、今は酒販店になっている 「 益田鶴 」 ももちろん入っています。戦後まも
 
なく、お上の指導もあって合併したことで、現在も 「 大洋盛 」 は新潟を代表する地酒の一つとして生き残って
 
います。