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<5月4日>
 
 新潟県村上市、黒塀の続く小路に入って行きました。
 
 先ほど甘味を味わいながらひと休みした 「 井筒屋 」。江戸時代、そこに投宿した松尾芭蕉が、この小路を
 
通って寺町の淨念寺に参拝したといわれる、由緒正しい道です。
 
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 風情がありますね。
 
 ここだけ時代をタイムスリップしたような雰囲気です。
 
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 お寺の門が見えて来ました。
 
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 真宗大谷派、「 三藤山 安善寺 」 の山門です。
 
 黒塀小路は別名 「 安善小路 」 と呼ばれています。
 
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 創立明暦元年 ( 1655 ) 10月19日、開基浄貞 ( じょうてい ) 上人。楼門 ( ろうもん )( 下層に屋根のない
 
二階造りの門 ) の建立は正徳 ( しょうとく ) 2年 ( 1712 ) で、( 明暦年間の説もあり ) 村上城下では他に
 
類がなく、貴重な建築物・・・とのこと。
 
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 ここの小路の美しい黒塀は、市民の手で再生されたものでした。
 
 名付けて 「 黒塀プロジェクト 」。
 
 これは、村上旧町人町にある安善小路とその周辺には、城下町の歴史的建造物が多く集まっており、この
 
小路を市民の手で城下町らしい昔ながらの黒板塀の景観に戻そうと、平成14年に 「 黒塀プロジェクト 」 が
 
開始されたものです。
 
 昭和の中期以降ブロック塀になっていた小路を、昔ながらの趣きある黒塀の一画に変えるプロジェクト。
 
既存のブロック塀を壊さず、その上に木の板を打ちつけ黒く塗ることで、表向きだけを黒塀に変えるもので
 
「 黒塀1枚1000円運動 」 と銘打って展開されています。
 
 いわば草の根のまちづくり運動、景観保全活動で、行政に頼らず市民主体で進められているところが興味深い
 
ところです。