
<5月4日>
新潟県村上市。
かつては、村上藩の城下町として栄え、武家や商家の古い街並みが数多く残っています。この街を再生させ
よう市民が立ち上がり、「 町屋の外観再生プロジェクト 」 が進められています。
ここ 「 井筒屋 」 も、そんなプロジェクトで蘇った町屋の一つです。

今から144年前、元禄2年 ( 1869年 ) に、この地を訪れたのが松尾芭蕉と弟子の曽良。
村上の城下には2泊したという記録が残っているようで、そのときに泊まったのがここ。

店の入り口を入ると、囲炉裏が切られていて、ここで主人が迎えてくれたのでしょうか。

いまは 「 宿&カフェ 」 となっています。
宿は一日一組限定、一人一泊6,300円。夕食は市内の飲食店で、入浴は車の送迎付きで瀬波温泉大観荘へ
ご案内とのこと。
カフェは、10時開店・・・のはずですが、まだ空いていません。どうやら11時のようです。

お餅がもうすぐ撞き上がるとかで、“ メニューに限りがありますが・・・どうぞ、どうぞ!” と店に入れてくれ
ました。私たちが第一号。
落ち着いた造りの店内で、奥にグランドピアノがあります。

こじんまりした中庭が見える、窓際のテーブルに腰掛けて、「 限られたメニュー 」 から注文。
こじんまりした中庭には不釣り合いな、大きなタヌキ?の置物があります。こんな雰囲気の中で泊るのも、悪く
ないと思いました。狙いは村上大祭のときでしょうか?
手作り感一杯のカフェです。