
<5月4日>
新潟県村上市、「 味匠 㐂っ川 」。
ご主人の名調子解説が終わって、もう少し店の中を見て歩きました。
奥に長い、典型的な町屋の造り。どこまでもどこまでも、「 鮭の暖簾 」 が続きます。

巨大な釡です。
この大きさは、どう見ても日本酒を造るときの米を蒸すための釜に見えます。座敷に立て掛けて飾ってあった
「 清酒 松の露 」 の看板からして、この店がかつては日本酒の蔵元だったことが分かります。

生臭い鮭の香りに包まれている感じ。
一体、何本の鮭がぶら下がっているんだろう・・・。

囲炉裏と鉤。
昔ながらの商家の佇まい。

あちこちに人形が飾ってありました。
女の子の大きな日本人形。隣りにも小さな人形があります。

釣りをしているおじいさん。寿老人でしょうか?
村上市では3月から4月にかけて 「 町屋の人形さま巡り 」 のイベントを開催しており、店の中に並ぶ数々の
人形は、その名残りか、常設で飾っているものかも知れません。
古い建物を残し、古くからの人形や看板などを飾り、古くからの名物人間が目の前でしゃべってくれる・・・
かつての 「 酒屋 」 が今は 「 鮭屋 」 ・・・これだけでも、「 㐂っ川 」 に来た甲斐がありました。