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<5月4日>
 
 「 道の駅 笹川流れ 」 からカーナビの指示に従って走ること約20分、そこそこ大きな川の岸に出ました。
 
 新潟には、信濃川、阿賀野川、荒川といった大きな川が流れていますが、それに比べると小ぶりです。
 
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 村上市の北部、日本海まで数キロの地点で、そこそこの川幅があり、流れも綺麗な 「 三面 ( みおもて ) 川 」
 
です。
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 川の傍にあるのは 「 さけ孵化施設 」。
 
 この川が、有名な 「 サケの街 村上 」 の基礎となっている三面川で、もしかするとこの孵化場が日本最初の
 
鮭の孵化場かも知れません。
 
 ここから、村上市の市街地へ向かいました。
 
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 事前にリサーチしていた妻の指示に従って、古い商家の前に車を停め、早速、街歩きの開始です。
 
 巨大な 「 鮭 」 の暖簾が掛かっているのは、「 味匠 㐂っ川 」。
 
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 ちょうど団体客が入っていて、その前で、ご主人が説明をしているところでした。
 
 私たちも、団体客に交じって話を聞きます。天井からは無数の鮭がぶら下がっていて、あたり一面ナマ臭い
 
においが充満しています。
 
 ご主人、吉川哲鮭 ( てっしょう ) さんの語り口は、ユーモアを交えた絶妙なものでした。それにしても、本名
 
なのでしょうか?
 
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 今から約250年前、越後村上藩は三面川を舞台に、世界に先駆けて鮭 ( イヨボヤ ) の増殖を成功させ
 
ました。
 
 そもそも村上藩士である青砥武平次という侍が、秋鮭漁の不漁をきっかけに 「 鮭は生まれた川に帰る回帰性
 
があるのではないか。鮭を保護し産卵の手助けをすれば、三面川に鮭を蘇らせることができるはず。」 と考え、
 
30年に及び大工事の末に鮭の増殖事業を行ったのがきっかけのようです。
 
 それから現在までの話は、“ いよっ!名調子!” と言いたくなるような、面白さでした。