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<3月18日>
 
 しばらく待っていると、坂の向こうから時代屋の社長の姿が見えて来ました。
 
 3人ほどの人を従えて、坂道をゆっくり上って来ます。
 
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 集合場所で待っていた視察団の一行と合流。
 
 この日は、他の宿からの参加者はなく、一般市民の方が3名参加してくれたようです。
 
 山形県かみのやま温泉で取り組んでいる 「 クアオルト事業 」。ドイツに学んで始められた事業で、国内では
 
大分県湯布院と熊野古道が先進地。「 温泉型保養地 」「 ヘルスツーリズム 」 といったキーワードで語られる
 
温泉地の新しい方向性のひとつです。
 
 この事業の一環で行われているのが、朝食前の健康ウォーキング。温泉郷内の各旅館やホテルに泊った
 
宿泊客に一般市民の参加も募って、小1時間ほどのウォーキングを楽しみます。
 
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 “ 説明は歩きながらにして、まずは、出発しましょうか!”
 
 という案内役の時代屋の社長の声に、参加者の皆さんは、ゾロゾロと時代屋の裏手の緩やかな坂を上り始め
 
ました。目指すは裏山の山頂です。
 
 私は、ここまで。
 
 実はこの日、【 MSのすすめ 】 書庫で連載している被災地支援の2回目の予定があり、早々に岩手県へ
 
向かうことになっていた私は、視察団のメンバーがウォーキングに出発するのを見送ってから別行動です。
 
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 宿の方に事情を話したところ、快く 「 一人早目の朝食 」 を準備してもらえ、朝食会場に向かいました。
 
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 朝食自体は、目立った特徴はありませんでしたが、全体的に量が控えめです。
 
 これでも十分なほど。
 
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 鴨居に掛かっている騎馬提灯に目が行きました。
 
 「 時代屋の由来 」 が提灯に書かれています。このへんの仕掛けもなかなかいいですね。館内全体に照明を
 
少し落とし、昔にタイムスリップしたような雰囲気を出そうと努力しています。
 
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 【 昔そば打ち名人の時蔵と花代と云う 仲のよい夫婦が住んでおりました 】
 
 【 そのそばを食べると 縁が結ばれるといわれ 縁結びのそばとして 多くの人がおとづれては 】
 
 【 いつしか時代屋と呼ばれるようになりました 】・・・
 
 そんな時代屋の由来を眺めながら、朝食を掻き込み、身支度を整えて、私は一人先に宿を出て、この日の
 
目的地、岩手県宮古市へ向かいました。
 
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 かみのやま温泉を出発して山形道を通って宮城県へ、村田ジャンクションから東北道に入り、ひたすら北上。
 
 いつもであれば、盛岡まで行くところ、この日は時間に少し余裕があったので、花巻ジャンクションから釜石道
 
に入り、途中遠野の道の駅 「 風の丘 」 で休憩しました。
 
 3時間あまり走ったところで遠野まで到着しましたが、雨です。
 
 ここからは初めてのルート。釜石までは行かずに、遠野から直接山越えして宮古方面へ向かいました。
 
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 初めての山越えルートは、思った以上に道が狭く、カーブの連続で肝を冷やすような山道でした。
 
 宮古に着いた頃には、もう約束の時間が迫っており、山形を出てから、かれこれ5時間近くのドライブになり
 
ました。やはり、山形~宮城~岩手のルートは、なかなか遠い。
 
 この日の午後、被災企業での打ち合わせを終えて帰路に着きました。
 
 3月17日~18日。山形に一泊して、岩手で仕事をこなし、帰り着くまで、トータル走行距離 「 892.3km
 
久々のロングドライブとなりました。                                          【 FIN 】