
<3月17日>
山形県かみのやま温泉、「 彩花亭 時代屋 」 の裏側です。
斜面に沿ってスイッチバックのようにクネクネと延びる道を辿って行くと、少しずつ目線の高さが上がり、時代屋
の建物が下になって行きます。
ちょうど大浴場へ通じる渡り廊下が見えていました。

晴れていれば見えるはずの蔵王連峰は、雲に隠れていました。
かなり夕闇が覆ってきています。

何の変哲もない山道で、この時期はまだ路肩に雪が残っていました。
「 日本の宿 古窯 」 の看板も見えます。

ここから先も、何の変哲もない山道。
ところが、これが上山温泉で取り組んでいる 「 クアオルト事業 」 ではキーポイントになるルートです。
ドイツ語で 「 療養地 」「 温泉保養地 」 を意味する 「 クアオルト 」 に取り組んだのは5年前。単なる歓楽型
温泉郷ではいずれ立ち行かなくなる・・・と考えた地域のリーダーたちが、温泉、健康、ウォーキング、療養など
を組み合わせた事業を開始しました。

日本では、湯布院や熊野古道も同様の取り組みを行っているそうです。
様々な仕掛けや、アイディアを取り入れた事業で、事業開始から5年目を迎えた上山では、ちょうど開湯555
年目を迎えることもあって、PRに余念がありません。

温泉郷に宿泊した人を対象に、希望者に歩いてもらうコース。
朝ごはんの前のウォーキング・コースの一つが、この 「 葉山ルート 」 です。今回の視察の主たる目的は、
この 「 クアオルト事業 」 のノウハウを学ぶことでした。