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<3月17日>
 
 山形県かみのやま温泉での視察研修。
 
 研修先となった 「 彩花亭 時代屋 」 で社長のSさんから、厳しい温泉郷の現実の中から、新しい取り組みを
 
始めた経緯や現状、将来ビジョンについて話を伺いました。
 
 かみのやま温泉は、今年で開湯555年という歴史ある温泉郷です。ピークは、蔵王エコーラインが開通した
 
頃で、年間100万人ものお客様が来ていたとのこと。その後は減少傾向となり、山形新幹線開通で一時回復
 
したものの、長期低落傾向に歯止めがかからず、現在は25万人ほど。ピーク時の4分の1です。
 
 このため、温泉郷内の旅館が数多く廃業・倒産に追い込まれており、このままではいけないと、新しい方向性
 
を模索しています。
 
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 S社長さん、講話が終わってから、“ 夕飯までの間、ちょっと街をご案内しましょうか?” ということになり、社長
 
さん自ら運転するマイクロバスで、街を見せてもらうことになりました。
 
 外に出て、バスの来るのを待つ間、隣りの建物が気になります。社長の話にも出て来た建物。
 
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 「 Toki 」 という表示。
 
 時代屋ですから 「 時 」 に拘っているんでしょうね。空き家になったお隣の一軒家を時代屋で買い取ったもの。
 
主にファミリーや仲間うちなど少人数の団体用だそうです。つまり、「 一軒いくら 」 で貸す宿。コテージの一軒家
 
バージョンということになります。一棟貸出の別亭、2階建てで13人くらいまで宿泊可能。料金は、素泊まりで
 
26,250~31,500円ですから、大人数や子供の多い家族には便利で安く、周りに気を遣う必要がありません。
 
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 別亭の前はバス停になっていました。
 
 「 グリーン 」 と 「 ホワイト 」 のエコー号。どうやら夏と冬で名前とコースが変わるようです。
 
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 社長の運転で、マイクロバスは上山温泉の街巡りに出発しました。
 
 時代屋のある葉山地区から、坂を下って上山市街へ入り、旧城下町らしい細く入り組んだ道をクネクネ走ると
 
立派なお屋敷街に出ました。
 
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 日が傾きかけて、薄暗くなってきた時間帯。
 
 このあたりが、旧上山藩の武家屋敷群です。森本家、三輪家、山田家、旧曽我部家の4軒が江戸時代からの
 
風情を残しています。茅葺きの曲がり家造りで2軒が一対の形になっています。
 
 少し高台になった場所にあって、2軒一対の形は、敵の侵入を防ぐ砦の役目も担っていたためだそうです。