昨夜、レイトショーで観て来ました。
 
 遅い時間だというのに、結構観客が入っていました。『 躍る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 』
 
 監督;本広克行、出演;織田裕二、深津絵里、柳葉敏郎、ユースケサンタマリア、内田有紀、伊藤淳史、小栗旬
 
香取慎吾、小泉幸太郎・・・etc。
 
 シリーズ第4作目で、今回が最後になるとのこと。
 
 途中の筋立てが、ちょっと分かりにくくて、事件の背景やつながりを理解するのにいささか時間がかかり
 
ました。いつものように、ジョークもちりばめられており、エンターテイメント性を出そうとしているのは分かり
 
ますが、意外にも場内からの笑いは少なく、淡々とストーリーが進んで行く感じ。
 
 シリーズの締めという意味もあって、昔からの出演者が万遍なくそこそこ出て来るのが、却って総花的な印象
 
を与えているのかも知れません。どこか出演者たちが、久しぶりに集まって楽しんでいるような。
 
 今になって思うと、いかりや長介扮する和久さんの存在感が、実はかなり大きかったことを思い知らされます。
 
画面には出て来ないのに、常に後ろから見守っている感じがあります。
 
 柳葉さん扮する室井審議官のお楽しみ、ちょっとした秋田弁は、今回は 「 おじまげな ( Ojimagena )」 でした。
 
「 カッコつけてんじゃねーよ!」 てな意味でしょうか。
 
 上映の最後、エンドロールが始まっても、珍しく席を立つ人がいません。皆さん、最後の最後まで 「 もう一つの
 
オマケ 」 を期待していたのではないでしょうか?遊び心の効いたエピソードとか、意外な後日談映像とか。劇場
 
全体に、“ このまま終わるワケはない ” という空気が充満している中で、エンドロールが流れ続け、結局その
 
まま終わってしまいました。ちょっと、肩透かし。
 
 エンターテイメント性が高く、スピード感もあって面白く観れる作品でしたが、これまでの3作からして、観客は
 
もっと上の、またはもう少しのひねりを期待していたような気がします。満腹感、充実感にはいま一歩、という
 
印象でした。