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<7月15日>
 
 夕方午後5時頃でした。
 
 早朝に自宅を出て、一路八戸市へ、そこから太平洋岸を南下しながら、被災地を歩いて来ました。
 
 陸前高田市、目の前に気仙川が流れ、広田湾に注ぐあたり。国道45号線高田バイパスから、東浜街道に
 
入った場所です。
 
 川の堤防に花束が供えられ、その向こう、気仙川の向こうに、「 奇跡の一本松 」 が見えていました。
 
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 左手側に高田バイパスの橋が見えます。
 
 この角度から見ると、この大きな橋が 「 仮橋 」 であることが分かります。もともとの橋は、津波で破壊された
 
ものと思われます。遥か彼方に山並みが見えていて、津波の被害はいったいどこまで及んだのか分からない
 
ほど広い、とにかく広い・・・。
 
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 気仙川沿いの堤防と、その内側もひび割れができていて、危険な状態。
 
 その先に校舎があります。建物だけが、かろうじて残ったものの、無残な姿をさらしていました。
 
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 やはり気になる 「 奇跡の一本松 」
 
 大きな橋が流され、鉄筋コンクリート3階建ての校舎が全滅するほどの威力で迫って来た津波。
 
 その強大な津波に、あの松がどうして耐えられたのか・・・現場で見れば、本当に 「 奇跡 」 としか思えません。
 
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 校舎の手前は、何もありません。
 
 校舎の裏手は小高い丘になっています。生徒たちは、全員無事に逃げたんでしょうか・・・?
 
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 陸前高田市立気仙中学校。
 
 そして、その校舎の遥か彼方に、凛として立つ 「 奇跡の一本松 」。
 
 この記事を書いている今日は、9月11日。震災から、ちょうど1年半が経過し、被災地はもちろん、全国各地で
 
祈りが捧げられています。
 
 7月に、地元にいる娘二人も同乗して4人で巡った三陸海岸の被災地。陸前高田が、この日の終点で、ここ
 
から帰路に着きました。トータル756.5kmという超ロング・ドライブ。祈り・・・また祈り・・・の繰り返しでした。
 
 被災地の現状は、やはり現場に立って、現場の空気を吸えば、肌感覚で分かります。復旧が進んではいる
 
ものの、手つかずの場所がまだまだ数多く残されており、本格復興までは、長い道のりがあることを実感した
 
一日となりました。                                                     【 FIN 】