
<8月14日>
皆川親子 ( たぶん ) の好対照作品を見て、順路は、もう少し集落の奥の方へ。
田んぼの畦道の向こうに、柱のようなものが並んでいます。これも作品。

芝山昌也作 『 変容-はさがけ- 』 という作品名が付けられています。
たぶん、稲を天日で乾かすときに使われているものだと思います。刈り取った稲の乾燥方法は、全国各地で
いろいろなやり方があります。稲刈り後の時期に列車で旅をしたりすると、地域によって全然異なる、稲の干し方
を見るのも楽しいもの。
壁のように一面に並べたり、植木のようにこんもり形を整えたり、櫓を組んでカーテンのように吊るしたり・・・、
ここ秋田県上小阿仁村八木沢集落の場合は、どうやらこの柱のようなものにぶら下げるようです。

何の変哲もない、天日干し用の杭が、芸術作品になります。
山里に溶け込むように並んだ姿も、見ようによっては確かに芸術的。

今回の 「 KAMIKOANI PROJECT AKITA 」 の幟にも描かれていて、イメージテーマにもなっています。

鑑賞ルートの順路は、橋を渡って、さらに奥へと続いていました。
この木造の橋、これは作品ではありませんが、こんな当たり前のものまで芸術的に見えて来るから不思議
です。

橋を渡り切って、後ろを振り返ると・・・見えます。小さく遠景になって、風景に溶け込む木杭の列。
『 変容-はさがけ- 』