
2冊続けて、阿川さんのエッセイ集を読み終えました。
『 おいしい おしゃべり 』 幻冬舎文庫です。
大きく3つに分かれていて、それぞれ 「 やけ酒のご利益 」「 白い花束赤い花束 」「 おいしい おしゃべり 」 と
いうサブタイトルがついています。そして本の題が 「 おいしい おしゃべり 」。よほど、この言い回しが気に入った
んでしょうね。
いつもながら、軽妙な語り口の中に一本芯が通っていて、安心して読みながらもちょっぴりコツン!とペーソス
の効いたクギを刺されるような感じ。
ワシントンに住んでいた頃の話もちょくちょく出て来て、彼方の新興国の人々&習慣&考え方と、此方の
伝統国の人々との違いを、阿川流に上手に料理してくれたりしています。女性なのに、どこか少年のような
男っぽさを漂わせているあたりも魅力なのかも知れません。
【 2012年8月25日 読了 】