
<7月15日>
大津波の直撃を受けて、荒涼とした風景になってしまった野田村。
ブロ友の 「 じゅりまま 」 さんたちが、ブログを通じて被災した 「 まつたけさん 」 たちの支援活動を展開した
国民宿舎 「 えぼし荘 」 下の海岸線を通って、隣りの普代村へ。
北リアス線と絡み合うように走っている国道45号線は、このあたりから内陸に入ります。逆に鉄路は海岸近く
を通るルート。よくもまぁ、この起伏の多い入り組んだ複雑なルートに鉄路を敷設したもんだ・・・と感心します。
普代村を通り抜けて、次は 「 田野畑村 」。トイレ休憩のために道の駅に立ち寄りました。

マップを見ると、国道がいかに内陸に入っていて、線路は海岸沿いを走っているかが一目瞭然です。

そのまま国道を南下して行くと、途中、「 鵜の巣断崖 」 という表示があり、すぐ近くのような案内板の書き方
だったので、ちょっと寄り道してみました。
これが意外に遠かった・・・。国道から展望所入口まで、車で結構走り、駐車場からさらに500メートルほど
あります。

雨上がりの導入路。それでも、すれ違った人が数人いました。
木の葉の上を歩いているような、フワフワした感触のする道です。

この一直線に延びた遊歩道の脇に、吉村昭さんの文学碑がありました。『 星への旅 』 から・・・
水平線に 光の帯が流れている
漁船の数はおびただしいらしく
明るい光がほとんど切れ目もなく
点滅してつらなっている
それは夜の草原に壮大な陣を布く
大軍の篝火のようにみえ
光が 水平線から夜空一面に広がる
星の光と同じまたたきを
くりかえしていた

一気に展望が開けて、目の前に息を飲むような絶景が拡がります。
雨上がりで、低く垂れこめた雲に覆われた断崖絶壁。ここが 「 鵜の巣断崖 」 と呼ばれるところでした。