
<1月6日>
富士河口湖畔の宿 「 時悠々 楽游 ( らくゆう )」。
午後7時から食べ始めた夕食は、約1時間30分ほどかけてゆっくり、美味しくいただきました。
部屋へ戻ると、大開放の窓から見えていたのは、河口湖の夜景です。
真ん中右手に一直線に伸びている光の線は河口湖大橋。左側に三角形の光の塊が見えます。ちょうど
「 河口湖北原ミュージアム 」 があるあたり。
湖面に光が反射して、上下に 「 対 」 の形になっています。

長距離運転で体は疲れているのに、気持ちが興奮しているんでしょうか、夜中に目が醒めました。
3時ちょっと前。すでに日付は変わって1月7日です。
あまりに明るい月明りなので、思わず窓を開けて、しばらく見入っていました。冷たい空気が流れて来ますが、
さほど寒さは感じません。この時間になると、河口湖大橋のライトアップも終わり、ネオンサインも随分少なく
なって、その分煌々とした月明りが際立っていました。

朝6時30分頃。妻はまだ布団の中。
私は、早々にすっかり目が覚めて、5時頃には人っ子一人いない大浴場へ行き、ゆったりと湯船につかり
ながら河口湖の夜景を眺めていました。
その後、身支度を整えて、朝食前に散歩です。
ホテルを出て、南側の緩い坂道を辿って行きました。道端には、僅かながら雪が積もっています。

道路脇の看板。
ここで 「 ご対面 」 したらどうしよう・・・と思いますが、いくらなんでも真冬に熊は出て来ないでしょう。

宿の真後ろは 「 天上山 」 になっていて富士は見えません。
細い山道を南側へ向かい、グルッ!と廻り込んだところで、突然に富士の姿が視界に飛び込んで来ました。
“ ほほう!これは!”
感動モノでしたね。南南西方向にある富士山が、朝日に染まろうとしています。ただし、木々が邪魔。

邪魔な木々を避けて、綺麗な富士の姿を見るには、山を登るしかありません。
朝焼けは刻々と変化しており、あたりは急速に明るくなり始めていて、急がなければ絶好のタイミングを逃して
しまうかも知れない・・・。
「 熊出没注意 」 も何のその、速足で 「 天上山公園 」 へ向かって登り始めました。