
<1月6日>
富士の裾野、青木ヶ原の一角にぽっかりとあいた洞窟。
富岳風穴は、火山ガスを含んだ溶岩の外側が冷えて収縮するときに、内部のガスが抜けてできたものだそう
です。この点が、各地にある石灰岩鍾乳洞とは全く違っています。
案内図を見ると、「 氷柱 」 の空間や 「 溶岩鍾乳 」 の空間、「 溶岩棚 」 があります。

竹製の手すりを頼りに、洞窟の中に入りました。
他に客はいないので、私と妻の二人だけ。時刻は午後2時頃。外は真冬の快晴で日差しもありますが、洞窟内
は真っ暗で、肌寒さを感じます。
2人いるからいいようなものの、もし一人で入れ!と言われたら、ちょっと考えるかも知れません。暗くて、静か
で、ちょっと不気味。

頭上注意の箇所をくぐり抜けて、「 氷柱 」 のある空間まで来ました。
フェンスの左側に、ライトアップされた氷柱があります。

光の当たり具合によるのか、紫色に輝いています。

こちら側は、鮮やかなブルー。
ぶっとい氷の結晶です。

洞窟の最深部。
右側にチラッ!と見える木製の棚は 「 蚕と種子の貯蔵庫 」。要は繭玉を貯蔵していた場所です。
総延長約200m、高さ約9mの洞窟。不思議だったのは、足音のような音が反響しないこと。溶岩の塊である
玄武岩が音を吸収するためだそうです。