
<1月6日>
富士五湖の中で一番西にある本栖湖の湖畔のレストランで、お昼にしたあとは、東へ向かいました。
本栖湖のすぐ隣りにあるような 「 精進湖 ( しょうじこ )」 は、周囲約7km、面積0.5平方㎞と、富士五湖の
中で最も小さい湖です。湖畔一周も、ものの十数分程度。

本栖湖では山頂が隠れて見えなかったのに、ここでは雲が綺麗になくなりました。
ちょっと逆光気味で霞んでいますが、ここから見る富士の稜線は丸みがあって、優しそうな姿です。富士の前
に、もう一つ山があって、二重に重なっている形。見た目は半分以下ですから、1500m級の山と思われます。
1500mといえば、もう立派な大きさの山のはず・・・それがまるで小山のように錯覚するほど、富士の山容が
大きいことが分かります。

次に向かったのは 「 西湖 」。
面積2.1平方㎞、周囲9.9kmですから、面積は精進湖の約4倍。意外に大きい湖です。

西湖から流れ出ている川は、凍結してしていました。周囲には、僅かながら雪のような白いものが見えます。
秋田県田沢湖で絶滅したとされる 「 クニマス 」 が見つかったことで、この湖は一躍脚光を浴びました。

西湖の湖面の高さは902m。実はこれ、精進湖も本栖湖も同じなんですね。
その昔は一つの湖だったものが、富士山の大噴火で堰き止められ、いまは3つに分かれているという仕掛け。

西湖から見る富士は、精進湖よりは丸みが取れて、スリムな形になっていました。
湖畔は精進湖よりは整備されていて、公園のような場所もあります。
それにしても、隣り合う3つの湖の水面の高さが同じで、大雨が降ったり干ばつになったりすると、3つの湖面が
ほぼ同じ水位で推移するらしく、そのため地下水脈で繋がっているのでは?と言われているそうです。自然の
不思議です。