
<1月5日>
スイッチバックを繰り返しながら、一所懸命箱根の山を登って行く箱根登山鉄道。
箱根湯本駅を出発して、1回目のスイッチバックを行い、さて2回目は大平台駅で・・・と思っていた矢先、終点
強羅駅手前の小涌谷駅付近でポイント故障が発生、運転休止になってしまいました。
大平台駅にて強制的途中下車。想定外の椿事です。

代行バスを待つために、駅前のバス停に並んだ電車の乗客たち。
いち早く電車を 「 捨てた 」 私たち夫婦は、幸いにも先頭から10人目くらいの位置に並んでいました。ここだと
間違いなく 「 1台目 」 のバスに乗り込めます。
不安そうに駅員に尋ねる乗客たち。

「 大平台温泉郷 」・・・考えてみれば、こんな事態が起こらなければ、ひょっとして一生来ることのなかった場所
かも知れませんね。そう思えば、ここで強制的に下車させられたのも何かの縁・・・かも?
全く頭にはなかった 「 大平台 」 という地名。地図を見れば、それなりに見どころもあります。

箱根の山へと登る坂道は、カーブしながら続いています。
駅伝の選手が2~3日前に登り&下って行った道。間近に見ると、結構な勾配ですね。これを走って登るのは
相当キツイことが分かります。

電車を降ろされた乗客が、続々と駅前に並んで、行列が延びて行きます。
中には、画像左側、反対車線のバス停に行って、下りのバス、つまり諦めて箱根湯本方面に戻る人も出て来る
始末。そうかと思えば、サッ!と手を挙げてタクシーを止め、悠然と乗り込んで走り去っていく人もいました。

“ 大平台で降りたのも、他生の縁・・・” という思いの私は、周辺をウロウロしてみました。
行列から一人離れて、傍観者のように見ると、普段はいるはずのない大量の人が大平台駅前に溢れ、何か
異常事態が起きたことが分かります。
おそらく、箱根登山鉄道前線で同じ事態が起きたと思われ、各駅で同じような行列ができているはず。という
ことは、代行バスにも相当の人が乗り込んで来る可能性もある?大平台駅で降りた乗客のためだけにバスが
来るとは思えない?・・・なとど考えておりました。