
<1月4日>
隅田川沿いに延びる隅田公園。
「 戦災犠牲者慰霊碑 」 の前を過ぎて、もう少し川を遡って行くと、左側に結構大きめの石碑が建っています。
【 春のうららの隅田川 のぼりくだりの舟人が・・・ 】
台東区浅草七丁目一番に建つ 「 花 」 の歌碑です。作詞;武島羽衣、作曲;滝廉太郎。明治33年、東京音楽
学校 ( 現東京芸術大学 ) の教授だった28歳の武島、同じく助教授だった21歳の滝によって完成した、不朽の
名曲です。
その後、滝廉太郎は3年後に24歳で早逝、一方の武島羽衣は94歳という長寿を全うしました。
歌碑を眺めているだけで、頭の中にメロディが浮かんで来ます・・・♪春のぉうらぁらぁの・・・♬

もう一つ、近くにあったのが句碑。
【 雪の日の 隅田は青し 都鳥 】
正岡子規の句で、その昔、隅田公園の北側にあった渡船場 「 竹屋の渡し 」 からほど近い 「 待乳山聖天 」
からの眺めを詠んだと言われているそうです。都鳥とは、ゆりかもめのこと。

そろそろ賑やかになって来ました。
「 平成中村座 」 のスポンサー提灯の隊列です。
「 神谷バー 」「 あげまんじゅう 九重 」「 浅草六区通り 」「 ホテル柳橋 」・・・いろいろあります。

「 今戸橋 」 の欄干と、その奥に見える 「 掘立小屋 」 が平成中村座です。
橋の名前と欄干はあるものの、肝心の川はありません。隅田川から、堀を掘って運河を造り、そこに掛けた橋
が、今はまた運河が無くなって、橋の名残りだけが残されているようです。

「 平成中村座 」 の入り口まで来ました。
「 切符受付 」 があって、左右に菰樽を模した中村屋仕様の飾り。

到着したのは午後3時頃だったと思います。
4時の開演にはいささか早いとはいえ、中に入って待つことはできるだろう・・・と思って来たら大間違いでした。
「 開門 」 は3時30分とのこと。仕方がないので、大黒家の50分待ちに続いて、ここでも寒風の中、30分待ち
です。