
<11月5日>
復旧を果たした仙台空港。この空港は仙台市にはありません。実際は、岩沼市と名取市に跨ってある空港。
一昨年、広島へ行ったときに、車を近くに預けて飛行機で往復しましたが、特に帰り、つまり着陸のときは、遥か
太平洋沖から綺麗な海岸線を低空飛行で入って来て着陸します。
その海岸線も、車を預けた駐車場も、何もかも消えて無くなってしまい、ただ、空港施設だけが復旧していま
した。さらに北上を続けます。
ほどなく 「 閖上 ( ゆりあげ ) 地区」。なかなか読めない漢字ですが、このたびの津波で多くの犠牲者を
出したことで、有名になってしまいました。閖上浜近くの港です。瓦礫が防波堤の役目を果たしています。

岸壁も傷んだと思われます。
それでも、今は、漁船が操業を始めていました。

港湾施設も、かなり復旧しています。
この穏やかな海が、あの日に牙をむいたことが信じられないような気持ちになります。

学校が見えて来ました。
3階建ての校舎は、さすがに残っています。周りは何もなくなってしまった風景の中で、ポツンと建っています。

これが 「 閖上中学校 」 です。
大震災の瞬間、2時46分で止まったままの時計。ここの3階に逃げ込んだ多くの方は、助かりました。まだ
校舎の中はメチャクチャで、とても再開できる状態ではありません。

向かい側にあった敷地では、盛んに土砂や瓦礫の撤去作業が行われていました、
道路脇に残った看板だけが、何があったかを物語っています。
緑色に 「 COOP 」 の文字。みやぎ生協の店舗だったところ。ここも、更地になりつつありました。