
日経MJ新聞のコラムでお馴染みです。
檀ふみ著、『 ありがとうございません 』、幻冬舎文庫。エッセイ集です。
理知的に見えて、どっか抜けている。「 天然 」 が入っているような感じもします。解説を書いている野坂昭如
さんは、ダンフミさんの文章を、こう表現しています・・・「 如水 」。
まさに、そんな感じですね。大上段に振りかぶったり、奇を衒ったり、とぼけてみたりといった 「 意図的 」 な
ところがありません。
さりげない表現のなかに、ユーモアと温かさが溢れていて、肩の凝らない自然体の気楽さに満ちています。
とくに、最後の 「 オチ 」 のような一言が本当に上手ですね。実は彼女・・・天才なのかも知れません。
気楽に楽しく読ませていただきました。 【2011年7月15日 読了】