3月11日午後2時46分、東北地方太平洋沖大地震発生。
 
 あれから55時間ほど経ちました。
 
 同じ東北地方ですが、私の地方は、幸いにも被害は殆どなく、電気も昨晩復旧。今は通常の生活に戻って
 
います。ただ、通常になれないのは、精神状態。
 
 とくに、今でも頻繁に起きている小さな余震のたびに、緊張感が走り、どうも 「 少々たまっている仕事 」 に集中
 
できません。
 
 この二日間余りの地震後の状況を見て、体験して、いろいろなことを考えます。
 
 前提として、同じ東北地方ではあるが地震による直接の被害は殆どない、被災地の状況はテレビ、ラジオ、
 
ネット等で知ることしかできない、被災地には親類縁者等はいない・・・という条件で、考えた「素朴な」疑問です。
 
 1.メディアの報道について
   NHKも民放も、どうして似たような映像、似たような情報、似たような報道の仕方をするんだろう?
   (NHK教育TVだけは、安否情報をやっていましたが・・・)
   被災者は自分の安否を知らせる手立てがなく、全国の人は自分の知り合いの安否を確かめる手立てが
  ないのが最大の問題のような気がします。
   なのに、各メディアが競うように同じような報道する・・・意味があるんだろうか?
   たとえば、NHKは総括的な分野と原発関連、日テレは岩手県、フジTVは宮城県、TV朝日は福島県、
  TBSはその他の県、TV東京は首都圏といった具合に担当区域を決めて、その地域だけの情報を集中的に
  報道することはできないのか・・・ということです。県別にキー局がバラバラなので、その点も考慮して。
   とくに避難所の前まで行って、不安に怯える被災者に非情にもインタビューのマイクを向けたりするより、
  避難所にはどこの誰が避難しているのかを知らせた方が、よほど有益な情報になるような気がします。
  (もちろん、個人情報などの問題は残りますが・・・)
   今回の災害は非常に広範囲に渡っているにもかかわらず、黙ってTVを見ている限りでは、自分の近くや
  同時に起きていた新潟や長野の情報はほとんど報道されていませんでした。
 
 2.救助隊について
   気のせいか、海上自衛隊や航空自衛隊の動きが見えないような気がします。アメリカの空母の到着を待つ
  くらいなら、日本の空母やヘリコプターを即刻、総動員することはできないのだろうか?
   とくに津波の被害が大きかった今回の災害は、沖合に空母を停泊させて、そこをヘリ基地&救助拠点に
  することができないのだろうか、ということ。船の大きさや装備からして、相当の人が一定期間生活できそうな
  気がします。(津波の問題もあるでしょうから、一概に言えませんが・・・)
 
 3.情報機器の問題について
   こちらでは、地震直後でもワンセグは見ることができました。ということは、被災者の方々も同じだったの
  ではないだろうか?
   だとすれば、何らかの形で特別措置で、避難所などへ臨時に大量の携帯電話・充電器・発電機を届ける
  ことができたら、被災者の方々もメディアの報道を同時に見ることができるのではないだろうか?
   (ただし、誰がどうやって届けるのかという問題はありますが・・・)
 
 そんなことを、つらつら考えながら、仕事も手に付かない状態でTVを見ていました。
 
 ド素人の考えで、不可能な話かも知れませんが、素朴な疑問でした。