午後6時。地震発生から約28時間ぶりに電気が復旧しました。
 
 いつ復旧するか分からない電気をあてにせず、今夜はカセットコンロを使って鍋にしました。ある食材をごった
 
煮にして、うどんも入れ、ポン酢と胡麻ダレで食べたら満腹になりました。
 
 さきほど風呂にも入って、ようやくパジャマを着ています。(昨夜は不安で、服を着たまま寝ました)
 
 今回の地震で、私のところはほとんど被害はなかったとはいえ、いくつかの教訓を得ることができました。
 
 前提として・・・電気は不通、ガスと水道は通常通り、自宅は無事、車も無事でガソリンはほぼ満タンに近い、
 
津波に襲われる心配はほとんどない・・・という条件の下での話です。
 
 1.地震直後からしばらくは、携帯はほとんどどことも繋がりません。ただしメールは場合によっては届くときが
   あります。
 
 2.携帯やカーナビで、ワンセグは地震直後でも見ることができました。問題はバッテリーやガソリンです。
 
 3.車のバッテリーから電気を取れる 「 DC12V専用アダプタ 」 が便利でした。たまたま娘が、「 携帯専用 」
   と 「 家電用 ( コンセント用 )」 の二つを持っていたので、大変助かりました。さらに、携帯専用では分配器
   もあったので二つの携帯を同時に充電できました。
 
 4.イエ電はアナログ回線の場合は親機が使えました(妻の実家)。我が家はデジタル回線なので、全くダメ。
   家族や親戚と連絡するのは携帯しかありませんでした。
 
 5.電気が止まると、家の中の殆んどのものが使えなくなります。とくに冬の場合、石油ストーブさえ電気が
   ないと点火しない形式のものが多く、我が家では全く使えませんでした。余震が続く状態では、ローソク
   は却って危険で、頼りは懐中電灯でした。郡部では地下水を使っている地区もあったようですが、ポンプ
   は電気で動かすので、断水したそうです。
 
 6.意外だったのは、湯たんぽが使えたこと。ガスと水道が大丈夫だったので、お湯を沸かして湯たんぽに
   入れ、それをコタツや蒲団の中に入れるだけでも相当暖が取れました。
 
 7.スーパーやコンビニやホームセンターは、開けてくれるところが多かったのですが、長蛇の行列。一番近く
   のスーパーでは100円、200円、300円という均一値段で精算を楽にして回転を良くしていました。その点
   別のホームセンターでは一点ずつ定価を確認しながらで、時間がかかっていました。
 
 8.長蛇の列に並んでも、早々に売り切れてしまったもの・・・。乾電池(とくに単一)、携帯用充電器(前出の車
   専用アダプタ)、発電機、カップラーメン、使い捨てカイロ、ラジオ、ローソク立て、など。
 
 9.ホームセンターに並んでいたときに、バーベキュー用の木炭を買っていく人が沢山いましたが、近くの
   総合病院に救急車で運ばれた人の中には 「 一酸化炭素中毒 」 の人もいたそうです。木炭や練炭は
   電気は使いませんが、換気がポイントのようです。
 
 今思いつくのはこれぐらいです。ただしこれは、被害の少なかった東北の一地域での話。海岸部、山岳部、
 
都市部ではまた違うと思います。思い出したら、また教訓を書き留めておきたいと思います。