
秋田県大仙市大曲、花火通り商店街で移転新築した 「 和装はきもの・小物 加藤 」 の店内。
以前の店は、もともとの古い店舗をそのまま使っていたので 「 和 」 そのものでしたが、新しい店は外壁も
内装も落ち着いたホワイト系漆喰に統一、「 和モダン 」 の雰囲気になっています。
シンプルな中に、店主のこだわりが随所に見えました。並んでいる商品のセレクトの仕方、プライスカードは
あえて付けず、基本的にPOPもなし。お客様が、手にとって見て、店主と会話して、価格を聞いて、納得すれば
お買い上げ・・・。商品は店主自ら全国を歩いて仕入れたもの、その価値にフィットした人は買う、フィットしなけれ
ば買わない、もともと商売はそういうもんですね。

壁際に階段があって、二階があります。
上から見ると、店の大部分が吹き抜けになっていて開放的な空間が拡がります。木目を活かした太い梁には
可動式のダウンライトが付けられています。
壁の白漆喰といい、梁の白木の木目といい、店内什器も含めて、年月を重ねるほど風合いや味わいを増して
来ることは間違いなさそうです。そこまで計算したうえでの素材選び、店づくりがなされています。

階段を上がり切ったところは、小スペース。
開店日で、まだ整理もできていなかったところへ、ズカズカお邪魔し、二階まで上がる・・・店主の加藤さんは
ここはまだ見せたくなかったかも知れません。
狭いスペースですが、奥の木製扉の中には畳が入っていました。畳を敷き詰めることも可能。何かちょっとした
イベントや、休憩スペースにも使えそうです。
注意して見ていなければ通り過ぎてしまうような小さな店です。
もともとは履物屋で、草履類も充実しています。しかも鼻緒と本体は別売りで、オリジナルの組み合わせで、
自分だけの世界に一つだけの草履にできます。
他にも手ぬぐい、かばん、器、蝋燭、便せん、かさ、ハンカチなどなど。
しっとり落ち着いていて、祝儀でも仏事でも使えそうな 「 袱紗 」 をひとつ買って来ました。