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 遠野へ行った話をUPしながら、昔の本を引っ張り出して来ました。
 
 『 遠野物語 』 柳田國男著、新潮文庫、220円。
 
 【 此話はすべて遠野の人佐々木鏡石君より聞きたり・・・ 】 という初版序文で始まる民俗学の名著。
 
 オシラサマ、ザシキワラシ、山の神、天狗、山男、雪女、河童、狐、・・・怪しげで幻想的な世界が拡がります。
 
 ルビは振られていますが、旧かな遣いの文章はなかなか読みごたえがあります。ひとつひとつの話に番号
 
が振られていて、「 題目 」 で整理されており、何の話を読みたいか眺めてから読み始めることができるのも
 
面白さの一つです。
 
 巻末に綴じ込みの地図がありますが、「 町 」 とつくのは 「 遠野 」「 釜石 」「 山田 」 「 大迫 」「 大槌 」 だけ、
 
あとはすべて 「 村 」 です。いまのJR釜石線は 「 岩手軽便 」 という名称。
 
 そんな 『 遠野物語 』 は、今年が発行100周年。
 
 私が読んだのは・・・・・【 1981年1月28日 読了 】 とありますから、いまから約30年前のことでした。