
『 私の葬送行進曲 』 ( 「 私の葬送行進曲 」 編)、扶桑社文庫。
フジテレビで1993年に放映された番組のうち、さらに追加取材を加えて製作された本です。
著名人100人に対して行ったアンケート調査。調査項目は・・・、
Q.1 どんな死に方を望みますか?
Q.2 どんな葬儀にしたいですか?
Q.3 最後に 「 訪れたい場所 」 「 会いたい人 」 「 食べたいもの 」 は?
Q.4 明日死ぬとしたら何をしますか?
Q.5 「 あの世 」 で会ってみたい人は?
Q.6 あなたの葬送行進曲は?
こういう質問をすると、その人の個性が際立って見えてくるような気がします。「 どういう生き方をしますか? 」
という質問より、「 どういう死に方をしたいですか?」 みたいな質問の方が、逆に生き様が見えて来るような・・・。
ここに掲載された100人のうち、一体どれぐらいの人が希望どおりの死に方をするんだろうか?と考えれば
そら恐ろしい企画の本でもあります。もちろん、すでに鬼籍入りした人も何人かいます。
そのうちの一人、立松和平さんは、こんな希望を出されていました。
①静かに枯れていくような。
②親しい人だけで、静かに短く。
③故郷の宇都宮で、家族や友人たちに会う。
④普通にしている。
⑤ゴータマ・シッダルタ ( ブッダ )。
⑥法華経をできたらジャズのリズムにのせて。
実際はどうだったのか知りませんが、立松さんのことを想像するに、限りなく希望に近かったのでは・・・?と
何となく思います。
巻末には
「 死ぬ前に観たいこの100本 」 ( 映画 )
「 死ぬ前に読みたいこの100冊 」
なんてのも載っています。
【 2010年(平成22年)4月10日 読了 】