『 南米取材放浪記 ラティーノ・ラティーノ 』 垣根涼介著、幻冬舎文庫。
独特の語り口で綴られる南米旅行記です。私にはとても真似できそうもない 「 旅 」 の話。
2002年、長編小説の取材のため、垣根氏は南米行きを決意します。
行き先はブラジルとコロンビア。ブラジルも治安のいい国とはいえませんが、コロンビアはそれ以上に
危険な国。麻薬、テロ、誘拐、殺人、略奪・・・というイメージ( 現実も? )が先行している国です。
そんなところへ、著者はロクな準備もせずに旅立ちます。ロスを経由してブラジルまで約24時間、
飛行機の中でであったおばさんと話しをするところから旅日記は始まります。
「 野放図な街 サン・パウロ 」
「 小国の賢人 サントス 」
「 秋の首都 ボゴタ 」
「 性欲と太陽の関係 フォルタレーサ 」
「 陽気な悪党 マナウス 」
といった具合に、立ち寄った各都市にはエピソード的な 「 ひとこと 」 が付け加えられています。
「 小国の賢人 サントス 」
「 秋の首都 ボゴタ 」
「 性欲と太陽の関係 フォルタレーサ 」
「 陽気な悪党 マナウス 」
といった具合に、立ち寄った各都市にはエピソード的な 「 ひとこと 」 が付け加えられています。
少々短気で、向こう見ずの著者が、現地の人たちと繰り広げる丁々発止のやりとりが描かれていて、
一気に読み進めました。
【 2010(平成22年)3月5日 読了 】